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(大学院水産科学院・水産学部担当)
七飯淡水実験所・所長(兼任)
北海道函館市港町3-1-1
Tel/Fax: 0138-40-8897
e-mail: mune◎fish.hokudai.ac.jp
(メールは◎ を @に変えてください)
サケ科魚類の成長が、ホルモンによってどのように調節されているのかを研究しています。長い目で見た研究の興味は、サケ科魚類の生活史の分岐(海に下る・下らない、海から川に帰る・帰らない)が、成長を介してどのように制御されているかについてです。また、生活史がどの程度遺伝的に規定され、どの程度環境により変動するのかという点にも興味があります。研究で得られた知見と技術を、養殖業、ふ化放流事業、保全等に役立てていきます。
Updates
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2024年11月24日
大学院生がミニ国際シンポジウムで発表しました。
11月20日・21日に函館キャンパスで開催された14th Join International Symposium on Food Science and Technologyにて大学院生2名がポスター発表をしました。主催者からお声掛けいただいた時は、食品科学分野という完全アウェーでの発表を心配していました。結果的には他の生物系の発表もあり、また分野を越えて色々な学生・研究者がポスターに来てくれて安心しました。私も食品科学分野の方々と交流ができて新鮮でした。発表を快諾してくれた学生二人に感謝します。
2024年11月10日
千歳水族館で一般向け講演をしました。
少し前になってしまいますが、10月26日に千歳水族館であったイベント「その”サーモン”どこからきたの?2024」にて、「北海道と世界の”サーモン”」の話をしました。小さいお子さんのいる家族が主な参加者で、サケのはなし、握り体験(北々亭千歳店提供)およびサケの解剖デモ(千歳水族館提供)がセットになったイベントです。これまで本イベントは日本財団海と日本PROJECTからの支援事業「海の宝アカデミックコンテスト」の一環として行ってきました。昨年度で事業は終了しましたが、千歳水族館、北々亭千歳支店および北海道大学のイベントとして継続することになりました。小学校低学年以下のお子さんに興味を持ってもらえるように話を準備するのは簡単ではないのですが、反応があるととても励みになります。来年以降も話に磨きをかけていきたいと思います。千歳水族館と北々亭千歳支店の皆様には大変お世話になりました。厚くお礼申し上げます。
2024年10月12日
共同研究の成果が論文になりました。
米国冷水養殖研究所のCleaveland博士との共同研究の成果です。ニジマスの血中インスリン様成長因子結合タンパク質(IGFBP)-2bをゲノム編集し、F2まで作出してノックアウトの影響を調べました。血中IGFBP-2bはIGF-1の主要な運搬役という仮説でこれまで研究してきましたが、結果は予想とやや異なるものでした。血中IGF-1量は確かに低下したものの、個体の成長は低下しませんでした。もしかしたらもう一つの32 kDa IGFBPがIGF-1の運搬役かもしれません。また、血中IGF-2の反応もどうなのか気になるところです。今後、これらに着目して共同研究を進める予定です。
2024年10月11日
卒業生来函
原研究室・本研究グループを卒業した林さんと吾妻くんが研究室を訪問してくれました。二人とも元気そうで何よりでした。せっかくなので同期の井筒さんと共に写真を撮りました。林さんのシロザケの論文は気にはなっているのですがなかなか手を付けられていません。もう少し待っていてください。研究室の卒業生が顔を出してくれるのはとても嬉しいものです。二人とも新しい生活を頑張ってください。
2024年10月5日
新学期・新メンバー
10月になり、新学期(秋ターム)が始まりました。例年この学期は講義が多いのですが、今年は6科目の担当があります(多くは分担ですが)。何とか乗り切ります。10月から国立台湾海洋大学から羅翊君が研究生としてメンバーに加わりました。研究室や実験に慣れてもらいつつ、研究テーマを固めたいと思います。あと、カナダのブリティッシュコロンビア大学との共同研究の論文が受理されました。レビュー中の3つの論文も問題なく受理させることを願っています。
2024年9月28日
第10回国際魚類内分泌学シンポジウムと令和6年度日本水産学会秋季大会に参加しました。
米国ボルチモアで開催された、10th International Symposium on Fish Endocrinologyに参加し、口頭発表をしました。また、一緒に参加したD2井筒さんはポスターにて発表しました。印象的だったのは、ゼブラフィッシュやメダカを用いてゲノム編集による遺伝子のノックアウトやシングルセル RNA-seqなどを駆使した研究が盛んに行われていることでした。私達も米国冷水養殖研究所とニジマスIGFBPをノックアウトして機能解析を行っていますが、小型モデル魚の研究の進展には驚かされました。これまでタンパク質レベルでの解析と水産業への応用を意識して研究を進めてきましたが、新しい手法も積極的に取り入れていく必要性を感じました。学会前に冷水養殖研究所のBethさんの研究室を訪問し、セミナーもさせていただきました。IGFBP-KOニジマスを実際に見ることができたのと、今後の共同研究の展開についての話ができて実りある訪問でした。戻るとすぐに水産学会秋季大会(京都)でした。今回は丑沢さん、北出さんおよび井筒さんが発表(口頭1件、ポスター2件)しました。コロナ禍の影響もあり、一人は初めての学会発表でした。会場はとても混んでいましたが、全員しっかり発表できていました。学会中、研究室OBの中嶋さんとも食事ができ、楽しいひとときを過ごしました。来週から怒濤の札幌出張講義が始まりますが、頭をリセットして取り組みます。
2024年9月2日
第48回日本比較内分泌学会大会及びシンポジウム・函館大会を開催しました。
8月29日〜31日の日程で、函館市民会館にて標記大会を開催しました。函館キャンパスはアクセスに少々難があったのと、ちょうど図書館の移転作業で部屋が確保できなかったため断念しました。市民会館は市電によるアクセスがよく、部屋も十分大きかったのでよかったです。一方、使用ルールが厳しく、要領を把握するのに少々時間がかかりました。今回は大会長の井尻先生のサポート役として裏方で動きました。無事に終了したのと、皆様に楽しんでいたけたようなのでホッとしています。大会実行委員会の先生方と学生スタッフの皆様に感謝申し上げます。
2024年7月26日
ノルウェー・ベルゲン大学と部局間交流協定を締結しました。
7月5日付けで、ベルゲン大学理学部生物科学科(規模は学部と同等)と水産部局の間で覚書(MoU)を締結しました。両大学は大学間交流協定をすでに結んでいましたが、今回は水産分野での研究者・学生交流を推進するための覚書締結となりました。これで水産科学院・学部から二名の交換留学枠が確保出来たことになります。相手先はノルウェーにおける養殖研究を牽引する教育・研究機関であり、以前より本部局の戦略的パートナーとして重要だと考え、研究室レベルで交流を行ってきました。今回、10年間の交流が実を結び、とても嬉しいです。これを弾みに部局レベルでの交流が活発化するよう努力したいと思います。
2024年7月17日
論文が受理されました。
さけます・内水試との共同研究で行った、シロザケ稚幼魚の遊泳能力に及ぼす水温と摂餌状態の影響をまとめた論文が受理されました。5月中旬にコメントは返ってきていたのですが、国際サマーコースでその前後を含めかなりの時間と労力を費やしたため、今となってしまいました。今回はかなり苦戦した論文となりました。内容的には悪くないと思っていましたが、実験デザイン・技法や図のフォーマットなどについて長文のコメントをレフリーからいただきました。コメント+返答が12ページという大作となり、その甲斐あって(?)、再投稿では一発で受理されてかなりほっとしています。2月に投稿した国際スモルト化ワークショップSpecial Issue用の論文のレビューもそろそろ返ってくることを願っています。
2024年6月28日
ノルウェー・日本共同国際サマーコース終了
6月10日〜22日の国際サマーコースが無事終了しました。色々やりました。大沼国際セミナーハウスに行きました。部局間覚書協定の最終打ち合わせをしました。七飯淡水実験所でサンプリングしました。臼尻水産実験所に宿泊し、早朝に漁港見学しました。水産部局教員によるセミナーを開催しました。日本各地に学生ペアを派遣して実験してもらいました。Nilsen先生の特別講演会を開催しました。日光の水産技術研究所に行きました。実験結果の発表会も行いました。コーヒーを切らしませんでした。あと、宇都宮大学も訪問しました。盛りだくさんな2週間でした。燃え尽きたいところですが、4年生の研究指導、論文、研究費申請など色々止めてしまっているので、少し息継ぎしてまた頑張ります。本コースに参加していただいた皆様に深くお礼申し上げます。
2024年6月15日
ノルウェー・日本共同国際サマーコース実施中
6月10日からベルゲン大学との国際サマーコースが始まりました。函館でキックオフをし、大沼、七飯、臼尻、函館キャンパスといった場所で講義、サンプリング、漁港見学、セミナーなどを行っています。6月14日~19日は、日本側参画機関(北海道大学、水産研究・教育機構、宮城教育大学、東京大学、聖マリアンナ医科大学、名古屋大学および宮崎大学)にて、ミニプロジェクトとして採取した試料の解析を行います。支援学生2名と共に怒濤の前半日程を何とかこなしました。来週は日光で再集合となります。少し息継ぎをして、無事終了させたいと思います。
2024年6月3日
交換留学に関するページを追加
水産部局で国際交流委員というものをしています。その中で、北大生の海外派遣を担当をすることになりました。水産部局では海外の色々な大学の部局と学生交換協定を結んでいますが、受け入れはそれなりに多いものの、派遣がほとんどないのが現状です。留学を希望する水産の学生のサポートをしていこうと思いますが、個別に全て対応することは時間的に難しいのも正直なところです。そこで、相談の前に確認・検討・調査しておいて欲しいことをまとめましたので参照してもらえたらと思います。
来週からノルウェー・ベルゲン大学との国際サマーコースが函館で始まりますが、こちらとも部局間交流協定を早く結んで学生を派遣したいものです(大学間協定はあり)。でもまずは目の前の今回のコースを乗り切りたいと思います。
2024年5月18日
修論・卒論研究テーマ決定
研究テーマを設定・整理しました。卒論については色々と変更は入るとは思いますが、方向性としては定まったと思います。次の展開に繋げられるよう頑張りましょう。
2024年4月23日
研究発表
4月19日に東京大学大気海洋研究所での研究集会にて発表を行いました。本集会は、学振外国人招へい研究者事業にて来日したUSGS/マサチューセッツ大学のSteve D. McCormick先生を交えた英語でのワークショップでした。普段、学会などでは同じセッションにならない先生方の発表を聴けたのと、参加者同士でゆっくり話ができたのがとてもよかったです。本事業の受入代表研究者の静岡大学の日下部先生に感謝いたします。
2024年4月1日
新年度
新年度が始まりました。今年度も4年生が4名加わってくれました。まだ研究テーマ決まっていなくてごめんなさい。年度末でばたばたしていたのと、次の研究費申請で色々な方向性を模索しているためと言い訳をさせてください。
2024年3月31日
卒業式、水産学会、OB/OG会など
26日に卒業式がありました。高木さんが函館市長賞(各学科から1名選出)を受賞しました。おめでとうございます!卒業式は教員としては毎年のことですが、学生としては大きな節目の行事なんだとよく式中に思ったりします。卒業して函館を離れる皆さん、新しい場所で頑張ってください。また研究室に顔を出しにきてください。
3月28日〜30日は東京での日本水産学会春季大会に参加しました。今回は学生3名(1名口頭、2名ポスター)が研究発表をしました。それぞれとても良い発表でしたし、質疑応答も頑張って答えていました。学会参加を刺激にこれからも頑張ってもらえたらと思います。私も色々な方とお話しや情報交換ができ、実りのある学会となりました。今回は研究室OB/OGとの懇親会も大きなイベントで、とても楽しかったです。全員とそれぞれの思い出がありものの年代がずれており、その人たちと同じ場で話をしているととても不思議な感覚になりました。同窓会とも違う感覚ですね。懇親会の幹事をしてくれた金子さんとお店を探してくれた稲谷君に感謝します。
色々盛りだくさんな年度末でしたが、明日からまた気持ちを切りかえて新年度を迎えます。