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北海道大学

北方生物圏フィールド科学センター教授

​(大学院水産科学院・水産学部担当)

 

北海道函館市港町3-1-1

Tel/Fax: 0138-40-8897

e-mail: mune◎fish.hokudai.ac.jp

(メールは◎ を @に変えてください)

 サケ科魚類の成長が、ホルモンによってどのように調節されているのかを研究しています。長い目で見た研究の興味は、サケ科魚類の生活史の分岐(海に下る・下らない、海から川に帰る・帰らない)が、成長を介してどのように制御されているかについてです。また、生活史がどの程度遺伝的に規定され、どの程度環境により変動するのかという点にも興味があります。研究で得られた知見と技術を、養殖業、ふ化放流事業、保全等に役立てていきます。

Updates

​これまでのUpdatesはこちら

2023年5月16日

第11回国際スモルト化ワークショップの案内ページを作成しました。

 2023年9月19日〜23日に、北海道大学札幌キャンパスと函館キャンパスにてThe 11th International Workshop on Salmonid Smoltificationを開催します。本ワークショップは4年に1回開催されるものです。今回はコロナ禍の影響で2年遅れでの開催です。少々特殊なワークショップで、招待制にして人数を絞り、その分活発な議論を行うことを目的としています。スモルト化は銀化とも呼ばれ、河川型のサケ幼魚(パー)が海洋型のスモルトへと移行する一連の現象を指します。この時、幼魚は体色が銀白化したり、海水適応能を獲得したりします。本現象に関する研究は一時期下火になっていたのですが、最近のサケ科魚類の海中養殖(いわゆるサーモン養殖)の拡大を受け、再注目されています。

2023年5月3日

博士1年の井筒さんの論文が受理されました。

 サケ科魚類の血中IGFBP-2bの時間分解蛍光免疫測定系確立に関する論文です。本測定系は過去に3年間くらいとり組んで一旦諦めた経緯があり、ようやく決着が付いて嬉しいです。昨年度のバタバタで論文発表も少し間が空いてしまったので、宇賀地さんと有本さんの論文も早く出して弾みをつけたいところです。ただ、国際サマーコースと国際スモルト化ワークショップが控えており、予断を許さない状況です。

2023年4月3日

新年度が始まりました。

 4年生が加わり、新しい体制のスタートとなりました。研究テーマはこれから詰めていきます。また、4月から七飯淡水実験所の所長を兼任することになりました。新任で七飯常在の萩原准教授をしっかり支えたいと思います。加えて、今年度はベルゲンでのサマーコース実施、北海道での国際スモルトワークショップ主催および新しい講義の担当などかなり盛りだくさんのためプレッシャーを感じていますが、何とか乗り切ろうと思います。

2023年3月31日

学生が水産学会で発表しました。

 令和5年度日本水産学会春季大会にて、学生3名が発表(口頭発表2件、ポスター発表1件)をしました。3人とも発表および質疑応答がしっかり出来てよかったと思います。当たり前ですが対面とオンラインでは学会の雰囲気が全然違うので、対面学会(ポスターはオンライン)は良い経験になったと思います。また、久々に研究室OB/OGと学生を交えて食事もでき、感慨深いものがありました。

2023年3月2日

卒業論文発表会を行いました。

 函館キャンパスにて対面で行いました。今年は3名で、テーマは組換えタンパク作製、飼育実験、アイナメ属魚類の変態現象と多岐に渡っていましたが、いずれもしっかりとした発表でした。最近はコロナ禍の影響のせいか、こういった発表会を聞きに来る人も少なくなったように思います。色々な人から質問やコメントがあると楽しいと思うので、今後盛り上がってくれることを願います。

2023年2月9日

環境科学院にて修士論文発表会がありました。

 今年度まで指導学生は環境科学院所属のため、札幌での発表でした。今回は5名が発表したのですが、苦戦した学生もおり正直きつかったです。少しゆっくりしたいところですが、他の仕事を止めてしまっているのでそうもいきません。徐々にペースを取り戻そうと思います。

2023年2月2日

研究室配属予定の学生の論文紹介がありました。

 学部3年生向けの科目に水産科学英語IIというものがあり、海洋生物科学科では配属予定研究室の専門分野の論文を各自紹介します。今回はオンラインで3名が発表しました。本人の努力と研究室メンバーのサポートでどれもしっかりした発表でした。推薦した論文が予想以上に手強かったため、少々後悔しつつも自身の学びとしました。終わって、こちらも溜まってしまっている論文を書かねばと改めて思いました。

2023年1月12日

小樽水産高等学校での研究会で講演をしました。

 北海道高等学校教育研究大会水産部会集会で、「北海道の通し回遊魚の生活史を再考する」という題目で講演をさせていただきました。北海道の水産学系高校の教員対象の集会だったのですが、どのような方向で話をするのかギリギリまで考えていました。最終的には研究内容の紹介ではなく、北海道の通し回遊魚について興味を持っていることをお話ししました。先生方の反応がとてもよく、質問もたくさんしていただきました。ありがとうございました。今回お声がけいただいた大学時代の同級生にも感謝申し上げます。

2022年12月1日

色々やってました。

 前回の更新から忙しさの大波に飲まれてしまい、まったく余裕がありませんでした。秋学期は4科目の講義を行ったため、頭がかなり混乱していました。また、11月上旬に久々にノルウェー・ベルゲンを訪問しました。他に4名が同行し、修士実験の実施、在外研究の受入研究室探し、産学官連携の人脈作りなどしました。かなり実りある訪問でしたが、それらの調整でフラフラになりました。下旬は共同研究のため静岡に出張していました。その間、学生が学会発表しました。ようやく大波が収まりましたが、これから5名の修士論文が待っています。乗り切られるよう頑張ります。メンバーのページにIvar先生との写真をアップしました。

2022年10月12日

ベルゲン大学のIvar Rønnestad先生が来函しました。

 10月10日(月)〜12日(水)に函館マリカルチャープロジェクトのために来ていただきました。まず、プロジェクト参画者向けにベルゲンの産学官連携クラスター(通称Bergen Marine Seafood Cluster)についてのセミナー行いました。また、水産学部生向けに大学紹介を兼ねた講義をしていただきました。講義では、ノルウェーに養殖業についてたくさん質問があり、学生にとっても大きな刺激となったようです。お忙しいところありがとうございました。

2022年10月8日

学会発表を追加しました。

 10月4日〜6日の日程でカナダバンクーバーで国際サーモン年(International Year of the Salmon)総合シンポジウムがありました。対面で参加したかったのですが、スケジュール&感染リスク的に難しかったので、事前録画口頭発表で参加しました。動画作成用のPCに不具合が生じたので、MacでZoom録画しました。途中で噛んで何回か撮り直しとなり疲れました。まだ予備的データの段階ですが、色々興味深い現象が潜んでいそうです。有本さんの今後の解析を期待しています。

2022年9月30日

崔聞達君の学位取得し、メンバー写真を撮りました。

 9月26日付けで崔聞達君が博士(環境科学)を授与されました。おめでとうございます!そこで、帰国前に今年度のメンバー写真を撮りました。しかし、残念ながら全員が揃うには至りませんでした。なかなかタイミングが難しいです。

2022年9月16日・17日

卒業生の訪問とオンライン国際セミナーがありました。

 卒業生の宇賀地さんと羽原さんが研究室を訪問してくれました。卒業して数ヶ月ですが、二人とも在籍中の感じは残しつつも社会人の雰囲気になっていました。また顔を出してくださいね。また、次の日は日本動物学会企画の「動物学国際交流セミナー」に研究室の井筒さんと有本さんが参加し、オンラインで発表しました。セミナーには海外からの先生が参加し、英語で発表・質疑応答をしました。有本さんはまだ学会デビュー前なのに、いきなり英語でオンライン発表という三重苦を背負わせてしまってすみません。でも頑張って準備・発表したことは今後の大きな糧になると思います。井筒さんは国際学会の経験が生きていたようで、質問にもしっかり回答していました。

2022年8月20日

さけのふるさと千歳水族館にて一般向け講演を行いました。

 「海の宝アカデミックコンテスト2022・新しい日常で海の魅力を考えよう」(日本財団助成)のイベントとして行いました。イベント名は「その”サーモン”どこからきたの?2022〜海と日本PROJECT」で、今年で6回目となります。今年は6グループ(家族)24名の参加があり、私が話をしたあと、北々亭千歳店様の解体実演と握り体験および水族館バックヤードツアーという構成です。小学校低学年・幼児の子から保護者の方まで幅広い年齢層に分かってもらえるよう話をするのはなかなか大変ですが、とても良いトレーニングになります。また、頑張った分だけ反応があるのでやり甲斐もあります。ちびっ子のハートをさらにつかめるよう頑張ります。あと、今年は8月にすでに千歳川にシロザケの遡上が結構見られたと水族館で聞き、驚きました。

2022年8月2日

崔聞達君の博士論文審査会がありました。

 博士課程の崔聞達君が、札幌の環境科学院D101室およびZoomにて学位論文の発表を行いました。タイトルは、"Utilization of circulating insulin-like growth factor-1 and its binding proteins as physiological indices for hatchery release and aquaculture of salmonids"です。初期に行った飼育実験はことごとく失敗し、その後はコロナ禍で思うように飼育実験が出来なくなってしまい、かなり苦労しました。なかなか詰め切れなかったところもありますが、何とか形になってホッとしています。お疲れ様でした。

 

2022年8月1日

北大PAREサマースクール2022で講義をしました。

 PARE (Populations Activities Resources Environments) プログラムのサマースクールにて、"Life-histories of Pacific salmon and ayu (sweetfish): Are they similar or different?"というタイトルで英語の講義をしました。北海道朱太川をフィールドとしたサマーコースということで、そこに同所的に生息するシロザケとアユの生活史を比較しながら説明しました。この川のアユは分布の北限に近く、気になっていたので良い機会でした。受講生の反応がよかったのが印象的でした。

2022年7月17日

学会発表を更新しました

 フランス・モンペリエにて開催された国際学会(14th International Congress on the Biology of Fish)に参加しました。本当に久々の国際学会で、研究者仲間に会えたのがとても嬉しかったです。学生も初めての対面ポスター発表でしたが、英語で頑張って説明していました。ただ、マスクをしている人が圧倒的に少なく、感染対策に対する考え方の違いを痛感しました。当面の国際学会参加・企画について色々考えさせられました。

2022年5月28日

学会発表を更新しました。

 北海道サケネットワーク様にお声がけいただき、札幌にて講演をさせていただきました。久々の対面での発表なのと、これまでにお世話になった先生方もいらしたので少々感慨深いものがありました。外洋のシロザケの成長を血中ホルモン量により評価するのと成長と成熟の関係を調べるプロジェクトについて話をしましたが、色々指摘いただき、遺伝的・生態的な研究もしっかり把握しておかなければと強く思いました。学際的なアプローチは面白いのですが、その分考慮することも増えるので心して取り組もうと思いました。ご指摘してくださった先生方ありがとうございました。

2022年4月1日

メンバーを更新しました。

 新しい年度となり、2名が新たに配属となりました。研究頑張りましょう。また、今年は対面の学会や国内外の出張に行けることを期待しています。

2022年3月28日

修士2年(卒業)の羽原さんが水産学会で発表しました。

 オンラインでしたが口頭で発表しました。少々緊張したとのことでしたが、良い発表だったと思います。組換えIGFBPを投与すると、血中のIGF-1量の平均値は変わらないのに肥満度との関係が出現するようになるという不思議な結果でしたが、ずっと目指していた生体内投与実験を行えてよかったです(作用もまがりなりにも出たし)。本当は、組換え蛋白を携えて米国の共同研究者のところに行き、ノックアウト魚に投与したかったのですが、近い将来の楽しみとします。

2022年3月23日

博士課程の崔聞達君の論文がアクセプトされました。

 ニジマスの鰓Na+,K+-ATPaseの活性と体サイズの関係を調べたもので、ノルウェーとの共同研究をもとに、日本で追加実験を行いました。日本での飼育実験はもう少し早くから開始していればより明瞭な結果が得られたかもしれませんが、何とか形となってとてもほっとしています。おめでとうございます。本論文はニジマスに関する共同研究からの4報目となります。なかなかニジマスの反応は鈍いところがありますが、それが面白いところかもしれません。

2022年2月25日

卒論発表会が行われました。

 大講義室にて少人数の対面とオンラインのハイブリッドで実施されました。色々苦戦したテーマもありましたが、終わってみればどれも良い結果が出て嬉しかったです。ハイブリッドでの発表では、オンラインの音声の調節が難しく、次回以降の課題となりました。ただ、制限がある中でも立派な発表でした。お疲れ様でした。

2022年2月23日

修士1年の井筒さんの論文がアクセプトされました。

 世界中で養殖されているニジマスにおいて、成長の生理学的指標を評価した論文です。血中IGF-1とIGFBP-2bが正の成長指標として有用であることを実証しました。一方、他のサケ科魚類では負の成長指標として知られているIGFBP-1aと-1bは、血中でほとんど検出されないという興味深い結果となりました。そうすると、ニジマスはどのようにして成長にブレーキをかけているのかが気になります。井筒さんは、卒業研究のデータをしっかり解析し、頑張って論文にまとめたと思います。おめでとうございます。

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